攻撃的なポジションの選手でも守備面での貢献が求められる現代サッカーとは

攻防

かつてのサッカーでは、攻撃的なポジションでは攻撃を、守備的なポジションでは守備にひたすら力を入れることが求められていました。もちろん、現代においても攻撃は相手ゴールに近いため得点が求められますし守備では自陣ゴールに近いことから失点を避ける能力が求められます。
とは言え、世界的にポジションに関係なく幅広い役割や能力が求められるようになっているのです。
FWなど攻撃的なポジションの選手でも守備面での貢献が求められています。

現在のサッカー界でこの役割を果たしている強豪クラブは、イングランドプレミアリーグのリバプールでしょう。クロップ監督が就任してからというもの、前線の選手は相手のボールホルダーに対するチェイシングやプレスを怠っていません。事実、このスタイルで国内リーグやチャンピオンズリーグを制覇しました。
中でもブラジル代表FWフィルミーノ選手は、現代的なFWだと言えるでしょう。FWでありながら、前線からの守備で相手にプレッシャーを与えてミスを誘ったり、ビルドアップの時間を遅らせるなど本来ならばDFの役割を十分過ぎるほど果たしています。

元日本代表FW岡崎慎司選手も守備力の高い選手です。岡崎選手は泥臭い体を張ったプレーが持ち味で、得点能力が高いのもさることながら前線からのチェイシングも厭わないプレーでチームに貢献しています。スピードはそこまで優れているわけではないのですが、相手GKの味方へのパスコースを切る動きやフィルミーノ選手のように相手の攻撃を遅らせるのが上手いです。ヘディングが得意なこともあり、セットプレー時には相手のコーナーキックなどを跳ね返すことも多々見られます。

上記2選手以外にも守備力の高いFWは年々増加しているため、今後もFWには守備力が求められるのではないかと言われています。